液状化対策工法

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 本技術(丸太打設液状化対策&カーボンストック工法 Log Piling Method for Liquefaction Mitigation and Carbon Stock(LP-LiC工法)は、丸太を地盤に打設し砂地盤を密実化することで、地震減災を行いながら、地球温暖化の緩和や林業再生に貢献する工法です。
 また、本技術は兼松サステック株式会社(社長:高崎實)、飛島建設株式会社(社長:伊藤寛治)、昭和マテリアル株式会社(社長:五十嵐閣)の3社で共同開発を進めております。

工法の特徴

 工事を行いながら丸太によりCO2を地中に貯蔵するため、製造時のエネルギーが大きい鋼材・セメントを材料とする工法に比べて省エネルギーです。

工法の利点

1. 安全安心な工法

 従来工法と同等レベルの液状化対策効果を発揮し、強震動で液状化が発生しても丸太が杭の機能を発揮できるので、フェールセーフ型の対策工法です。

2. 木材の活用

 製材のような高品質な木材でなくても使用が可能です。また、地域材を大量に活用することで、林業再生、地域林業の活性化に貢献します。

3. 低価格・工期の短縮

 セメント固化系の対策に比べ安価で、プラントなどの設備を必要とせず工期短縮が図れます。

4. 地域の環境に配慮

 自然素材を用いることから地下水汚染などの環境汚染の心配がありません。また、低振動・低騒音で大小様々な規模の施工が可能なため、市街地での施工にも適しています。

 地震の液状化により大きな被害を受けた浦安市において丸太打設実証実験を実施しました。実験の事前と事後に地盤調査を行い、その対策効果を検証しました。これにより、地盤の締固め効果は密度増大工法と同等以上であることが確認されました。

 地震動を受けた場合の効果を確認するため、地震時における液状化対策効果を振動台実験により検証しました。これにより、丸太打設された地盤は加振による沈下抑制効果が密度増大工法と同等以上であることが確認されました。

 公園や学校などの市街地における防災拠点への対応、中小規模・狭小地など大型重機で施工できないような地点及び土構造物、海岸埋立地への対応を可能としました。

施工実績

4+4=8mのスギ材を使用しました

噴砂の跡が見られました

専用重機を用いて丸太を打設していきます

2012年6月に公開実験を行いました

一般の方にも多数ご参加いただきました

建物に見立てたブロックを設置しています

1mのスギ材を使用しました

大型振動台実験を行いました

実際の作業と同じ条件で圧入していきます

様々な条件下で加振を行いました

改良を行っていない土層では液状化が起こりました

改良を行った土層では液状化が抑制されています

4mのカラマツ材を使用しました

地中埋設量を把握するため、丸太の寸法を計測していきます

丸太を打設することで地盤を密に締め固めます

2013年1月に公開実験を行いました

見学会では多くの質問が寄せられました

打設後、調査を行い改良効果の検討を行いました

4+2、2+4、2+2+2=6mのカラマツ材を使用しました

鋼管による先行掘削を行いました

丸太は無回転で圧入していきます

継ぎ手治具を用いて丸太を継いでいきます

2013年2月に公開実験を行いました

寒い中でしたが、多くの方にお越しいただきました

4mのスギ材を使用しました

先行掘削後、丸太のつり込みを行います

丸太は無回転で圧入していきます

2013年2月に公開実験を行いました

現場見学会にて工法の説明を行いました

打設後、載荷試験を行いました