環境パイル工法によるサステナビリティ活動

持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組み

間伐材を含む国残木材を用いた地盤補強工法「環境パイル工法」の推進

世界が物凄いスピードで変化している中、各国が世界を変えるためのSDGs17の目標を掲げて、それに向けて進もうとしています。私たち兼松サステックも「SDGs」を知り、その観点から事業の在り方を見直してみることが大切と感じ、地盤補強で地球温暖化防止および林業の活性化を目指したいと考えています。日本は国土の約7割が森林であり、戦後拡大した造林によって造林された1,000万haを超える人工林が、一斉に利用期を迎えているなか、全国各地にある森林が地方創生にむけた貴重な産業創出の場として期待されていることを背景に近年林業の注目が集まっています。SDGs時代に間伐材を含む国産木材を有効活用することでCO₂吸収量を低下させ、国内の林業活性化に微力ながらも貢献し、国産材の需要拡大の推進に寄与したく、伝統工法としての確かな実績と最新の技術により蘇った木材を利用する地盤補強工法「環境パイル工法」で、毎日の暮らしの安全と地球の自然環境改善という大きな目標を掲げ、年間150,000tのCO₂削減に貢献できることを目指します。

製造から使用例まで

1棟あたり約10tのCO₂低減に貢献

軟弱な地盤に住宅を建てる際に地盤補強が必要になります。従来はセメントや鉄が多く採用されており、約8t/棟のCO₂が発生すると推定されています。これを環境パイル工法に置換えることで、約8tのCO₂削減と、地盤補強に利用する木材の成育過程において約4㎥/棟の使用換算で約2tのCO₂を吸収することから、1棟あたりCO₂を約10tの削減に貢献しています。

エコマーク認証

使用している木質系地盤補強材(木杭)が、間伐材有効利用として評価され「環境パイル」という形で登録されております。
間伐材の利用を通じて環境負荷低減に寄与し、従来のセメントや鋼材を用いた杭材に比べ製造過程で発生する二酸化炭素の抑制効果も大きく、環境に非常に優しい資材となっております。