品質性能

木材は省エネに貢献しています

木は、水とCO2を吸収し太陽エネルギーを利用することで生長します。
 

また、立木から木材への加工時におけるエネルギー消費量や、加工に伴って発生するCO2排出量は、化石・鉱物資源の加工・製造時と比べて格段に少ないため、木材は最も省エネルギーに貢献している材料の一つです。
 

森林は生長の過程で大気中のCO2を吸収・固定しつづけ、体内にとどめることができます。再生可能な森林資源をより多くの場で使用することは、地球環境におけるCO2循環を促し、環境の保全に貢献することになるのです。

 

木の特性はそのままに、高耐久の木材保存処理

住環境に安らぎとぬくもりを与え、加工がし易い木材。しかし、木材腐朽菌やシロアリが大好物とするのは木材を構成しているセルロースやヘミセルロースです。被害は人の手が届きにくい住宅内部の木材に発生します。 何もしなければ腐朽したり、シロアリに喰われてしまう木材。私たちは木材の特性はそのままに、『耐久性』を向上させるための高度な『木材保存処理技術』を開発しました。

木材を破壊する「木材腐朽菌」と「シロアリ」

  • 腐朽菌の被害を受けた木材

  • 身近に潜むシロアリ

耐震設計の現代住宅でも、シロアリや腐朽で倒れてしまいます。

いかに最近の住宅の耐震設計がよくできていても、それは構造材が健全な時の話です。

構造材自体が蟻害(シロアリによる被害のこと)や腐朽の害にあえば、耐震強度は信頼できません。
 

そして被害は住宅完成後数年から発生する可能性が高いと言われています。

最近の住宅は、実は腐朽菌とシロアリが発生しやすい。

腐朽や蟻害が発生する条件は、湿気と一定以上の温度、そして栄養となる木材があることです。湿気のたまりやすい床下や壁の内側、お風呂・台所の水回りは特に木材腐朽菌やシロアリが発生・活動しやすい場所です。
 

また、シロアリにとって住宅の構造内部は、自然界に比べ天敵も少なく居心地のよい場所です。
 

さらに、近年では住宅の高気密・高断熱化により、湿気がこもりやすくなり、ますます木材腐朽菌やシロアリが発生する可能性が高くなります。

兼松サステックの加圧注入処理には「乾式処理」と「湿式処理」の2種類の方法があります。

保存処理木材の特徴

無処理木材の3倍~5倍以上も長持ちする保存処理木材

屋外で雨にさらされる木材に限らず、屋内で使用されている木材でも保存処理をしていなければ早期に腐朽や蟻害が発生してしまいます。

腐朽や蟻害が発生する理由は、「木材腐朽菌」と「シロアリ」が木材を栄養源としているからです。土に触れているところ、雨ざらしのところ、湿気の高いところが特に被害を受けやすい場所となります。

木材を長持ちさせるには、「保存処理」をし、“腐朽”や“蟻害”を防ぐ必要があります。

左:保存処理木材(経過5年)、右:無処理木材(経過1年)